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散る

水墨の雲

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水墨の雲

50年したら、実家に帰ってくると言った息子。
5年ならわかるが、50年。
定期預金でいえば、50年満期。
利子は? 元本は? 
預けた銀行は、50年も経営破たんせずに健全に営業されているのか?
通貨自体が、変わっているかも知れないCCIBA。国家自体も?

彼は、そもそも、子供の頃から、「おじいさんに、なりたい」と言っていた。
なにを考えているのか、よくわからない息子であるが、
わたしの変人ぶり、偏ったガンコぶりが、遺伝していないことを祈るばかりだ。


なんの見返りも求めない、無になれる行為。
人から見ると、まったく意味のない
無益なものに没頭できる楽しさを、見つけ始めた、わたし。
究極の境地にまでは、まだ、まったくたどり着いていない。
たんに、スタートしただけである康泰領隊
最初の第一歩。
そういう境地があるという、予告編のようなものを見て、知った段階。
(そこで、止まるかも知れないが)

今までまるで理解できなかった、「どこがよくて?」の不思議感。
ランナーズハイのような、険しい山に登る登山者のような、とても辛そうなのに、本人たちは快感に満ち溢れている。
あそこまで、ストイックな分野、レベルではないにしても。

これが、人の役に立つ分野なら、マザーテレサになれるのだが、
残念なことに、自己満足分野に止まって収まっている。
そこらあたりが、小市民。
小さい人間のほうが、幸せを得やすい、と実感する康泰旅行社
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